九州スローな旅のつづき
(最初から⇒☆)
2019年4月30日
平成最後の日
晴れであれば
真っ青な空と海のもと…
鰹節の天日干し(^_^;)と
酒盗づくり
を見に行く予定でした
(かなりマニアック?)
酒盗づくり
を見に行く予定でした
(かなりマニアック?)
が、しかし…
平成最後の日は
全国的に雨模様…
薩摩の地も例外ではありませんでした(>_<)
ということで
その日は急遽
予定を変更して
薩摩の小京都と言われている
知覧の武家屋敷を見に行きました♪
江戸時代に作られた歴史的建造物群と
庭園は雨天の中でもとても美しかった…
7軒ほどのお家が公開されていましたが
残りの家にはまだ子孫の方たちが住んでいました
ワンコはキャリーに入れていれば
OK
そんな美しい知覧の街並み…
でもこの地は同時に
特攻隊が出撃した
悲しい歴史を背負っています
灯篭が立ち並ぶ道を辿った先に
特攻平和会館はありました…
来る予定のなかった場所…
でも、平成最後の日
新しい令和の時代へと向かう直前に
ここには来るべきして来た気がしました
ととを代わりばんこで
見てもらいながら
平和会館に足を踏み入れました。
そして入った瞬間でした…
3年前にちらっと聞いた話がよみがえったのです。
それは叔母の旦那様つまり叔父が亡くなった後のこと。
「叔父の家族に特攻に行った人がいた」と…
平和会館の中に展示されていた
20歳そこそこの青年たちの顔写真…
彼らの遺書・絶筆は信じられない位達筆で…
自分の命を国の将来のため、
天皇のためにささげる内容に
胸が締め付けられ
涙が止まりませんでした。
目を皿の様にして叔父と同じ苗字の
写真を探したものの見つからず…
そんな中
会館の壁に「知覧での生活」というコーナーに
大きな写真パネルがいくつか
掲げられていました…
見上げるとそこには
小さな子犬を抱えた
叔父そっくりの少年が写っていました。
「出撃前仔犬と遊ぶ特攻隊の若桜」
その少年こそ
わずか17歳4か月で
命を散らせた叔父の兄だったのです。
その彼が
17歳とは思えないほど
美しい字で書き遺した句が
掛け軸に展示されていました。
「君が為 唯一すじに 空を往く
心の笑顔 誰か知るらむ」
その夜、宿に戻り「令和」を連呼し
渋谷のスクランブル交差点や
道頓堀で騒ぐ人々のテレビの映像を
ととを抱っこしながら
私は半ば茫然と眺めていました。
(つづく)
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